2009年2月5日木曜日

「グロソブ」応援論をぶってみた

今日さる新聞社の金融記者(美人)がやってきて個人投資家はグロソブについてどう思っているかと聞いてきた。名前を出さないというのでグロソブは素晴らしい、今こそ買い増しだといい加減なことを言っておいた。

言っておいたこと:
  1. だいたいマスコミとかFPとかは、資産に対する若者と年寄りの認識の違いを心得てない。両者は全く違う。若者にとっての資産とは増やすもの、年寄りにとって資産とは使うもの。全然違うのだ。
  2. 背景には日本の公的年金制度が貧弱すぎることがある。年金だけでは食えないのだ。でも貯金を取り崩す「竹の子」生活はいや。予定通りに死ねなかったらどうする(長生きリスク)。元本には決して手を付けてはいけない。これランティエの鉄則。個人年金に振り込んでしまえば阪神大震災みたいな一生に一度の災害に対応できない。手を付けない元本は保険なのだ。元本の市場価格の変動は、我がことにあらず。
  3. ところが国債の利率は低すぎる。おまけに徳政令の伝統がある国だ。また利率が低いと言うことはお金を必要としていないと言うこと。必要としている国(高い金利を払う国)に投資するのが世のため人のため。
  4. グロソブの基準価格が下がったとか減配だと騒いでいるが、日本株に投資していたらもっとひどいことになった。基準価格が下がったのは円高のため。ユーロ建てでみれば上昇している。確かに支出するお金は円建てだが、円高になれば物価は下がる。われわれはみな世界価格で生活しているのだ。さらに毎月分配システムのおかげで「リスクの複利的膨張」を避けることが出来たとも言える。
  5. 2008年10月の教訓。分散投資は意味がなかったということ。質こそ大切。やっぱりソブリン債だ。むしろグロソブは買い増しするべきだ、グロソブはチキンラーメンと並ぶニッポン人の世界的発明だ、などなど。

それにしてもなんでおいらみたいな隠居のところに話を聞きに来たのと問えば、ネット検索で見つけたとこと。隠居の独り言みたいなブログ記事でも Google 様のおかげで世の中の目にとまることもあるのだと、感心。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

”リスクの複利的膨張”→箴言です。

Unknown さんのコメント...

どうもです。いよいよデフレ・マイナス成長。現金が王様。名目でお金を増やすためには節約して貯金。これが一番。みんなが選択的節約をすれば非効率産業の淘汰が進みニッポンの構造改革につながる。お国のために節約しましょう。